○伊賀市議会定例会 一般質問3日目
○新町のだんじり見送幕を新調 完成記念講演会でお披露目
○第69回 伊賀地区中学校陸上競技大会 学校対抗選手権
○マクドナルド・カップ 三重県学童軟式野球大会 伊賀支部決勝
●上野商工会議所からのお知らせ
《速報》千代の国関の取り組み結果
【新町のだんじり見送幕を新調 完成記念公演会でお披露目】
復元新調を行っていた
伊賀市上野新町のだんじりの見送幕が完成し、
11日、ハイトピア伊賀で
お披露目とともに完成記念講演会が開かれました。
国指定重要無形民俗文化財
「上野天神祭のダンジリ行事」で巡行する9つのだんじりの一つ、薙刀鉾。
この見送幕「蘭人嬉遊図」が
年が経つにつれ色落ちや傷みが進んだことから
平成25年度から27年度にかけて
国庫補助事業により復元新調を行ってきました。
「蘭人」つまり外国人が
海岸の岩場で語り合う様子が描かれているこの幕。
11日に行われたお披露目では会場に新旧の幕が展示されたほか、
復元新調作業の工程を写した写真のパネル展示が行われました。
そして講演は
復元新調にあたり監修を行った
一般財団法人 西陣織物館 顧問の藤井健三さんを講師に行われました。
新町の見送幕は綴織という織り方で織られたもので、
蘭人嬉遊図を描いたこのような幕は
現在では非常に珍しく貴重だということです。
以前の見送幕が新調されたと言われる
1783年頃の日本では外国人は珍しい存在でした。
しかし西洋の文化や発明品などが
だんだんと入ってきた時代でもあり、
「蘭人嬉遊図が描かれた背景には
日本人が西洋のものを求めるようになったということがある」
と藤井さんは話しました。
綴織によって幕が作られたのは
文化・文政時代頃までで、
その後は刺繍が主流になっていくそうです。
新町の見送幕は、
フランスのゴブラン織や
中国の綴織の技術などを取り入れたもので、
類似品が少なく、
「これまでの幕は文化財として
非常に貴重なものである」と話しました。