10月6日号のi-cityニュース

投稿日:2014年10月06日

○台風18号 市内への影響
○上野城薪能
○国道422号三田坂トンネル 貫通式
○第6回伊賀発・・・食品産業フェスタ
○秋の文化財再発見ツアー
○大山田公民館秋季公民館教室~陶芸教室~
≪特集≫キラっと☆元気印!!

【上野城薪能】

4日、伊賀上野城本丸広場で薪能が行われました。

かがり火をたいた伊賀上野城本丸広場で毎年行われる「上野城薪能」。

31回目となる今年の演目は 和泉流狂言「棒縛」と観世流能「船弁慶」です。 

薪能は、室町時代に能を大成させた
観阿弥、世阿弥の生誕地が伊賀であると言われていることをPRし、
伊賀市の魅力を高めようと、上野城薪能実施委員会が毎年行っているものです。

「棒縛」は
自分の留守中に、二人の家来が盗み酒をするという噂を聞いた主人が
二人を縛り上げ安心して出かけていきます。

ところが、無理な格好にもかかわらず
知恵を巡らして二人は酒をのんでしまうという
当時の主従関係の在り方などを喜劇的に扱った楽しい狂言です。

そして、いよいよ観世流能「船弁慶」です。

平家を檀の浦で滅ぼす活躍を見せるも
兄 頼朝との不和により追われる身となった義経と弁慶らは
再起をはかるため、西国へ向います。

その時、静御前も同行している事を知った弁慶は、
義経に進言し静御前を残しての船出を決めます。

別離の酒宴が催され静御前は、
別れを悲しみつつも義経の無事を祈り白拍子として健気に舞います。

一行が船出をすると、荒海の中で西国で滅びた平家一門の亡霊が現れ、
義経に襲いかかります。

義経も懸命に応戦しますが、亡霊に太刀打ちできないと見るや
弁慶は一心不乱に数珠を押し揉んで退けようとすると、
亡霊は消え失せるという物語です。

この日はおよそ1300人が訪れ、観世流の能に酔いしれていました。

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