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今回は、雷の被害からネットワーク機器を守る対策についてご紹介しています。
雷が多い時期は8月です！
三重県を含む東海地方が、5月29日に梅雨入りしたと発表されました。東海地方での5月の梅雨入りは10年ぶりとのことです。この梅雨があけると間もなく8月がやってきます。暑い季節になると気をつけたいのが「雷」です。
気象庁の情報によると、2005年～2017年の調査では、落雷被害の約30%が8月に集中しているというデータがあります。これらのデータからも、8月が最も雷の発生頻度が高くなり、それに伴い落雷による被害も増えてくるものと思われます。ただ、その他の時期で雷被害が無いわけではなく、雷被害の脅威は年間を通じて常にあるものとも言えます。
先に紹介した気象庁の調査では、雷被害が発生した地域の65%が太平洋側地域、35%が日本海側地域で、4~10月の時期は大洋側で被害が多く、11~3月の時期は日本海側で被害が多かったようです。
年間落雷日数に関する別の調査では、北日本～東日本の日本海側や中部地方、南西諸島で多いのが近年の傾向のようです。東北～中国地方にかけての日本海沿岸では、冬型の気圧配置の際に「冬季雷（とうきらい）」と呼ばれる雷が発生します。
つまり日本海側地域では、夏と冬の1年を通じて雷が発生しやすい状況にあります。九州南部や南西諸島の雷の多さは、低気圧や前線の通過が多いことによるものと考えられます。
一方、三重県はというと、全国的に見ると雷が多い都道府県と言われる状況ではありませんが、もちろん被害がゼロというわけではありません。また、気候変動に伴い雷の発生頻度が増えるという見方もあり、雷被害に対しての警戒は今後より一層必要になりそうです。
落雷による被害とは?!
雷に種類があることはご存知でしょうか？
雷には、大きく分けて「雲放電」と「対地放電」という2種類があります。「雲放電」とは、雷雲の中で発生する雷です。
一方、「対地放電」とは地表に向けて放電されるもので、所謂「落雷」がそれです。つまり雷の中でも「対地放電」が直接的な被害を与えるものとなります。落雷によって、雷が電柱や避雷針に落ちると、高い電圧の電気が建物の中に伝わってくることがあります。これを「雷サージ」と呼びます。
この雷サージは、建物に直接落雷がなくても、大気を伝わって侵入してくる場合もあり、雷が近くで鳴っている場合は警戒する必要があります。雷サージが原因で、コンセントに繋いでいる家電製品の故障、場合によっては発火を伴う危険性もあります。
電子機器の故障は直接的な一次被害と言えます。機器の故障が原因で、大切な情報資産が失われる、自社のお客様に損害を与えてしまうなどの2次被害も考えられます。雷への備えとしては、そういった2次被害までも想定した対策が必要となります。
ネットワーク機器の落雷被害対策
雷が多くなる季節を迎える前に、落雷被害への備えを始めてみてはどうでしょうか？当社が日頃から販売、サポートを行っている「ネットワーク機器」についての一般的な落雷被害対策法を挙げてみました。
ネットワーク機器のコンセントプラグを抜く
最も良く聞く対策法ではないでしょうか。簡単で確実な方法ですが、雷発生時にコンセントプラグを抜くことができないような場合には、別の対策が必要となります。
また事務所の規模によっては、複数台のパソコンや、ネットワークプリンタ、Wi-Fi機器など、すべてのコンセントプラグを抜くことが物理的に難しい場合もあります。コンセントプラグを抜くことで機器が使えない時間が発生する事も問題です。
雷サージ対策用品の使用
雷サージ対策用の電源タップが市販されています。家電量販店やホームセンターなどで販売されていますので、こちらもすぐに始めていただける対策と言えます。但し、直撃雷などの非常に高い電圧・電流の発生時には、機器を保護しきれない可能性があります。
データのバックアップをとっておく
こちらは2次被害対策でもあります。パソコンやサーバー、NASといった大切なデータが収められた機器は日常的にデータのバックアップを取っておくことが大切です。落雷被害の対策として以外にも、近年増えているランサムウェア対策としても有効な対策となります。
今回は雷の被害から大切なネットワーク機器やデータ資産を守る対策を紹介しました。当社では、オフィスへのNASの導入によるデータバックアップのサポート業務を実施しています。社内ネットワークの構築やネットワーク機器の導入についてはお気軽にご相談ください。
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